研究内容
組織間相互作用に着目した加齢変容メカニズムの解明
表皮幹細胞の加齢変容は、酸化ストレスなどによって生じるDNA損傷など細胞内部の変化が要因であることが報告されていました。しかし、表皮幹細胞を取りまく周囲の環境の加齢変化やそれが表皮幹細胞に及ぼす影響については未解明でした。私たちは、表皮を裏打ちする真皮のかたさに着目することで、表皮幹細胞を取り巻くメカノフィールドの加齢変容が、表皮幹細胞老化を誘導するメカニズムを解明しました(Ichijo* et al., Nat Aging. 2022)(Fig1)。

現在はより深部に着目し新たな組織加齢変容メカニズムの解明に取り組んでいます。
臓器間相互作用に着目した老化研究
体内では臓器間で多種多様な相互作用が行われており、恒常性を維持しています。その破綻が加齢変容を誘導します。しかし詳しいメカニズムは未解明です。私たちは皮膚が他の臓器を制御する可能性について研究しています。
新規老化研究モデル動物の開発
世界にはさまざまな生物種がいます。同じ魚類であっても短命なもの長寿なものがいます。例えばStanford UniversityのグループはKillifishという短命な魚類を使って、遺伝子改変により長寿化が可能であることを見つけました。マウスであればNaked mole-ratのような長寿マウスがいます。新規の老化研究モデル動物を開発することで、これまでとは異なる角度から老化研究に取り組みたいと考えています。


